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薬剤師の転職と天職について自分なりに考える

2011年11月24日 07時26分

薬剤師という資格と能力の多様さを見れば、薬剤師は医薬品関係の職業に引く手数多で困る事はないだろう。最寄の駅前をよくよく観察してみれば近場にはドラッグストアやそれに準ずるものが必ずあり、いくつかの診療所があれば薬局は必ず建っている。薬剤師の転職先を考えるならば仕事場の異動ぐらいのものだ。正に引く手数多。十年後にはこの職業の需要供給が上手くいかなくなり、薬剤師が巷に溢れるらしいのだが、命と密接に繋がる医療であれば構わないのでは、と自分の飯の種を緩慢に考える。


そんな薬剤師の資格を今回、念願叶って取得した私の友人は就職先にあぶれてしまっている。そういうのは十年後ではなかったのだろうか。友人である彼に聞く所によるとどこも人は定員まで達しており、自分の入る余地は無いのだという。医者よりももっと身近に患者を癒せる職に就きたいと、ある種崇高な理念をもって努力してきた彼がこのまま宙ぶらりんで過ごしていくのは少々勿体ない気がして薬剤師の転職なら私の職場に来てはどうか、と提案してみた。


けれども彼は首を横に振った。縁が無かったのは近場の場所だけであったから、薬剤師の転職サイトでも覗いて全国津々浦々をかけめぐってみるよ、と笑った。そうしてその合間にも臨床心理士や看護士の勉強をするのだそうだ。医療関係の資格取得の勉強に従事する期間は長く、とても現実的ではないと言えば、少しでも知識を蓄えて人の為に何かしたいのだと。幼少より人を労わる気持ちと空気を纏っていた彼は大人びたように笑った。